作物と土壌と微生物

[01]作物にとって、土づくりがどうして大切なんだろう?

投稿日:2008年3月18日 | 作物と土壌と微生物

土づくりをしっかり行った微生物豊富な土壌では、土に張る植物の根から、無数の毛細根が発達し、よりいっそう微生物の餌と棲み処が増し、作物が健全に生育できる様になるからです。
植物の根は、炭水化物、アミノ酸、有機酸などを分泌しており植物の根の周囲に棲む微生物は、それらを求めて集り、互いに助け合うのです。
そうなる事により、微生物の方もアミノ酸や核酸の塩基類を始め多種類のビタミン類を 分泌し、作物の根へ供給しているのです。
このように植物の根と微生物は共存共栄しているのです。
それが土づくりを怠り化学肥料の多用は、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑 を更に酸性化させているのです。ほとんどの作物は、弱酸性から中性が生育しやすいと言われています。
pHは、5.0~6.5範囲内が適正と言われています。
土が極度に酸性化すると、作物は育ちにくくなり、さらに作物の成長に必要な必須元素の殆んどが金属であるため溶け易くなり流亡してしまいます。その結果、毛細根の発達 を阻害する事になり微生物もその棲み処も貧弱になります。
従って根の貧弱な作物は乾燥や病害虫等にも弱く、花や実もつきが悪く、立ち枯れ青枯れなども併発しやすくなるのです。
よって、殺虫剤、殺菌剤、化学肥料等を多用しなくてはならなくなり、その結果かえって病害虫の天敵までも殺してしまい、より一層病害虫が猛威を振るう事になってしまいます。
こうした悪循環を繰り返さないためにも、作物にとって土づくりが、いかに大切な事であるかが言えます。

《健康に作物が育つ良い土壌とは》

土中有機未分解物・残渣物等の分解と微生物のアンバランスの修正、残留肥効の甦生(ヨミガエル)等の、作物の生育に必要な栄養成分のバランス的供給動態を形成する事にあり、成育阻害要素(無機態窒素による障害・有機酸による障害・窒素飢餓による障害・フェノール性酸等による障害・寄生虫卵等による障害など)である未熟物・未分解物等を微生物の分解や増殖などの土中分解機能で淘汰し、健全な育成土壌の構造「団粒構造」を形成する事であります。

[02]健全な育成土壌の構造を、団粒構造と申しますが?

投稿日:2008年3月18日 | 作物と土壌と微生物

団粒構造とは、土の中にある小さな単位が団子になることです。土の中には岩石鉱物や粘土、腐植や微生物など小さなものがあり、これらが電気的にプラス・マイナスで結ばれたり、菌の出す粘質物質で糊付けされたりして、団子状に寄り合され、こうして一旦出来た団子が更に寄り合って大きな団子になります。水にさらされても壊れにくく、1ミリ~5ミリになった団子を団粒と呼び、この団粒で出来た土を団粒構造化された土と言います。

団粒構造は、微生物や腐植の導入により土中の微生物層の改善・土の団粒構造化が促進され、排水性・保水性・通気性など、肥えた理想的な土壌にする事なのです。従いまして、土づくりの基本は、団粒構造を形成する事、作物の根がしっかりと張り、健全に生育が出来る土壌を作る事につきます。

単粒・細粒構造の土壌を団粒構造の土壌へ作り変える事なのです。

堆肥や緑肥(有機物)を施した土の中には、微生物、昆虫、ミミズ等のたくさんの生き物が棲み、いつも土を耕しています。そして、昆虫やミミズ等の小動物の分泌物、作物の根から排出される分泌物【有害代謝産物】や、微生物からの分泌物、カビの菌糸などが土の粒子を団子状に結びつけて、団粒にするのです。それが土づくりを怠り化学肥料の多用は、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑 を更に酸性化させているのです。ほとんどの作物は、弱酸性から中性が生育しやすいと言われています。

団粒の構造は、単粒よりも大きく凸凹が多く内部に小さな隙間を多く持って形成されます。

これら大小の団子粒が組み合わさる事により、さまざまな隙間をもった土壌となり毛管水をしっかりと保持【保水性】して土が乾くのを防ぐとともに、余分な水は短時間に排除【排水性】する機能を有します。そして、団粒の隙間を通り土中深くまで空気が届く【通気性】様になります。

単粒土の中の水は、晴天が続くと地表に移動しすぐに乾燥し、パサパサに固まり、逆に多く水を含むと、トロトロ状になり通気性が阻害され根腐れなどを起こし易くなります。

こうした隙間には細菌、放線菌、その他、さまざまな菌群が共存し、更に団粒化が進みます。団粒化した土壌は、ふかふかで軟らかく、養分供給力も高くなります。

その結果、雨水を蓄え日照りの時は、作物に水を与え、冷夏でも土の中は、温かく酸素を取り込みやすく、そして微生物などが放出する抗生物質、ホルモン、ビタミン類のおかげで病害虫や、天候不順時にも強い健全な作物ができるのです。

[03]肥料って、どのようなものがあるの?

投稿日:2008年3月18日 | 作物と土壌と微生物

肥料と言っても様々な種類があります。化学的に作物に必要な栄養素を作り出した「化成肥料」。牛糞、鶏糞、豚糞、油粕、魚介類などから作られる「有機肥料」、などがあります。

化成肥料には、作物に必要な三大要素をバランスよく配合した複合肥料、その複合肥料にキレート鉄などを入れたプラスα複合肥料、窒素、リン、カリウムなど単品の物、等化成肥料にも様々な種類、配合割合があります。

化成肥料は即効性がありますが、水に溶けやすいので栄養素が流出しやすく、よく土壌の状態を調べた上で、必要な分だけ施用するのは良いが、多用すると濃度障害「窒素過多」、毛細根の発育不良をおこし、徒長した弱い作物になり、病害虫を誘発する原因ともなります。

有機肥料には、一般的に牛糞、豚糞、鶏糞等を発酵させた堆肥と呼ばれるもの、米ぬか、油粕等がありますが、その堆肥の中にも中熟堆肥、完熟堆肥、完熟堆肥を乾燥させた乾燥堆肥などがありますが、ほとんどの物は、微生物が分解して、各種の栄養素を作り出し、バランス良く作物に吸収される働きをします。

即ち即効性はありませんが、微生物によって分解され、作物に必要な分だけ供給されるので濃度障害や生育障害などはおこりにくくなります。

従って、有用微生物によって分解した上質の完熟堆肥(分子構造化)は、臭いもなく土壌に必要な有用微生物も豊富に含まれていますので、作物は健全にバランス良く生育する様になるのです。

[04]なぜ、化学肥料を多用すると、作物は病害虫に弱くなるのか?

投稿日:2008年3月18日 | 作物と土壌と微生物

結果から言うと、病原菌及び害虫の数が増えるからなのですが、ではなぜ病原菌及び害虫が増えるのか。

化学肥料を多用すると、土壌が痩せて作物の毛細根が発達しなくなり有用微生物が棲み処を奪われ数が減少する事により、生態系のバランスが阻害されるからです。有用微生物が餌としている有機物(未分解物や残渣類)が余ってくるので、それを餌として病原菌の数が増えるのです。

有用微生物、病原菌それぞれ同じように有機物を餌としているが病原菌よりも有用微生物の方が有機物を急速に利用するため、餌のない病原菌は、繁殖できなくなり、休眠状態になり悪さをしなくなります。

したがって、土壌中には有用微生物が多い方が良い訳です。数が増えた病原菌は、害虫などが付けた傷口等から作物体内に侵入し、爆発的に増殖し病害症状が出てきた時には、手遅れで枯死してしまうこともあります。

[05]病原菌についてはこのようなプロセスがあるが、害虫はどのように減少していくのか?

投稿日:2008年3月18日 | 作物と土壌と微生物

有用微生物の中には、キチナーゼやラミナリナーゼを生産するものがおり、(セルロース、キチンなどを分解する、菌体外酵素等)昆虫の外殻はキチンで出来ており、キチナーゼはキチンを分解します。

その影響であるかは、研究段階であるが昆虫は、キチナーゼに対して人間が腐った牛乳に持つと同じ反応を持っており忌避効果があり、その結果キチナーゼを生産する有用微生物の数が減少する事により害虫の数が増える事が言えます。

この菌体外酵素は、病原菌の細胞壁も溶かす効果が有り、溶菌して病原菌が減少する効果は実証されています。

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